ラ ガジェータ La Galleta とは?
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ラ ガジェータとは『クッキー』という意味のスペイン語です。
素材は違いますが作り方の工程がクッキー作りと似ているので工房名にしました。
-タイルアートについて-
壁や床を覆い、保護、装飾するために作られたタイル。ラテン語の『Tigura=覆う』が語源です。
近世ヨーロッパ陶器発祥の地はスペイン。スペイン語でタイルは『Azulejo(アスレーホ)』と言います。
712年にイスラム教徒がイベリア半島に侵入してから広まりました。陶器の一つでもあるスペインの
タイルは鮮やかな色彩を持ち、ヨーロッパの街並みを明るく華やかにしてくれます。
工房では素焼きのタイル、皿等を使用して下絵を描き、釉薬で彩色した作品を制作しています。
モザイクタイルとは違う制作方法のため『タイルアート』と呼んでいます。
制作の技法はいくつかあり、主に次の技法で制作しております。
<クエルダ セカ技法 Técnica de cuerda seca>
釉薬の色同士が混じり合わないよう、 水をはじく絵具あるいは炭を含んだ鉛筆で模様を描き、その内部を水で溶いた釉薬で彩色する技法です。この技法が生まれる前はモザイクタイル技法が長い間使われてきました。しかし、膨大な時間がかかるためクエルダ セカ技法と クエンカ技法が生まれました。 クエルダは「紐」、セカは「乾く」というスペイン語です。 当工房では主に鉛筆を使用していますが、それ以外に黒い顔料とオイルを使用した塗料で輪郭を描く方法もあります。焼成後に残る黒い輪郭が『乾いた紐』のように見え、この技法名となりました。 鉛筆で描いた線は窯内部の高熱で飛んで無くなります。それによりタイル素地が現れ、モザイクタイルのように見えるのが特徴です。
<クエンカ技法 Técnica de cuenca>
当工房では石膏型から制作しております。石膏型が柔らかいうちに模様を彫ります。
粘土を詰めて型抜きをすると輪郭が凸形に浮き彫りになります。 十分に乾燥させた後に素焼きをし、スポイトや筆を使用して凹の部分に釉薬を流し込みます。型は何度でも使用でき、同じ柄のタイルが複数作れるのが特徴です。 レリーフタイルとも言います。
<水彩技法 Técnica de sobre baño>
素焼きタイルに白あるいは薄い色の釉薬をかけ、その上から水で溶いた顔料(色の粉)で絵付けをして焼成します。
幅広い色の濃淡の表現が可能であり、細かい柄を描くことができます。
<チューブライニング Técnica de línea de relieve>
素焼きタイルにエンゴーベ(オイルで溶いた化粧土)を使い細い線のように抽出しながら模様を描きます。クッキーにアイシングで模様や文字を描く作業に似ています。
描いた柄が凸形に盛り上がり、乾燥すると固まります。スポイトや筆を使用して凹の部分を釉薬や顔料を使い彩色します。細かい柄を描くことには不向きです。

活動履歴
1997年:スペイン、バレンシア(Valencia)でAyako Funato Sendra氏に師事
計3ヶ月間、住み込みでタイル制作の基礎知識を学ぶ
1998年:長期渡西。Lenguavivaにて語学を学ぶ
1999年:スペイン、セビージャ(Sevilla)の陶芸教室でYoko Akabane y de Lamor氏に師事
ARTESANIA Sta.Teresa(お土産店)にタイルを委託販売
2004年:帰国
2007年:タイルアート工房 ラ ガジェータ 葛西教室開講(2012年5月終了)
Tile Style 深大寺にタイルを委託販売
2010年:埼玉県鳩ケ谷市立桜町小学校のトイレの壁面用にタイルを納品。
2010年:埼玉県川口市立里小学校のトイレの壁面用にタイルを納品。
2011年:埼玉県川口市立鳩ケ谷小学校のトイレの壁面用にタイルを納品。
2011年:La La Club(ららぽーと豊洲)単発講座開講(2016年講座終了)
2012年:小平教室開講(2018年2月終了)
2014年:目黒教室開講(2017年8月終了)
2018年:所沢教室開講
2022年:JEUGIAカルチャーセンター(ららぽーと立川立飛)講座開講(2023年9月終了)
2023年:グループホーム『幸せふくろう北秋津』の外壁、内装用にタイルを納品。
メッセージ
スペインのカラッとした気候、真っ青な空、ヨーロッパ独特の色彩豊かなタイルに魅せられてこの世界に入りました。
きっかけはフラメンコ(Flamenco)。軽い気持ちで習い始めたフラメンコからスペインへの興味が膨らみ『タイルアート』に出会い
ました。幼少期より物作り、塗り絵、彫刻が大好きで、外国への強い憧れもありました。そんな自分に合っていたのでしょう。気がつけばスペインへ飛び立っていました。憧れの異国での生活。苦しい時期もありましたが現地の人々に助けられながら語学、踊り、そして一番の目的であるタイルアートを学ぶ事に夢中になり6年の歳月を主にセビージャ(Sevilla)で過ごしました。
クエルダ セカ技法、クエンカ技法を得意とし、試行錯誤しながらその魅力を広める活動を続けています。
その技術で表札、看板、インテリア雑貨の他、愛犬、愛猫などの動物描写の受注制作もしています。
現在、埼玉県所沢市に教室を開講し、制作に必要な技法を個人の能力に合わせて指導しています。
制作に夢中になると脳の浄化作用、ストレス解消、集中力アップの効果があると感じます。色鮮やかな色彩があなたの内面を刺激してくれます。色を楽しみながら生活を華やかに!『作りたい願望』を叶えていきましょう。あなたがアーティスト!願望が叶う体感をして頂けたら嬉しいです。
先ずは体験レッスンにお越しください。 あなたのお越しを心よりお待ちしております。
タイルアート
プロデュース&クリエイター
依志 京香
